お客様の声

「自分でできるところは自分でやってみた。D I Yな家づくり」
宇都宮市 N様
宇都宮市N様
レポーターかんの
Reporter:かんの
今回レポートさせていただいたお家はDIYが得意なご夫婦です。なんと外壁の板まで自分で張ってしまったというプロっぷり。D I Y猛者が多い山本工業さんの施工ですが、今回の施主様はスゴそう!期待に胸膨らませて行ってきました。/栃木県宇都宮市
この記事の内容:インタビュー・(N様の場合)/インタビューを終えて
古民家リフォームをする予定から新築に

かんの お土地、広いですよね。

旦那様 はい、300坪あります。

街中では薪ストーブは煙が迷惑かけてしまうので難しいだろう・・ということで田舎を希望していたんです。まさかこんなに広い土地を紹介されるとは思っていなかったんですが。

かんの お庭で色々できそうだなぁって。キャンプとかやり放題ですよね。余裕で友達10人ぐらい呼べそうですね。

旦那様 裏山が雑木林だったのですが、近所の方がきれいに刈り込みしてくれたんです。若い夫婦がいるのは珍しいらしくて、すごく歓迎してくれていて・・・・自治会長なんかもすごく良くしてくれています。いいところです。

かんの 今まではアパートに住んでたんですか?

旦那様 はい、家を建てる前に2回引っ越しました。初めは下栗の賃貸用の1戸建てに住んでいたんですけど、その後、小山の1戸建て住んでいたんです。5年建ったら大家さんが帰ってくるから5年限定だったんですけど・・・で、3年ぐらい経った時にあと2年しかないぞ!!と思いまして、家を探し始めました。子供がいなければどこでもよかったんですけど、子供が居たのでやっぱり家が欲しいね、ということになり。それからだんだん具体的になってきましたね。

旦那様 ガルバニウムと無垢の木を外壁に使ってる家が好みだったので、初めは別の会社のアウトドア系の企画住宅を見に行ったりしていました。でもその形式だと、いわゆる大手のハウスメーカーだとその外観は絶対やってくれなくて、じゃあ工務店だなと。

かんの 具体的にやりたいことが決まっていたんですね。

旦那様 そうですね。大きいのは外観で、あとは窓は大きめがいいな・・・とかそんな感じです。

かんの ガルバニウムと木の組み合わせはかっこいいですものね。

“ブルーのガルバニウムが映えます”

ブルーのガルバニウムと木が爽やかな外観



かんの 山本工業さんはどこで知ったんですか?

旦那様 栃木の工務店を紹介している雑誌で見ました。そこから好みの家を建ててる履歴のあるメーカーや工務店を結構たくさん見に行って、最終三社ぐらいに絞りました。

かんの なるほど。

旦那様 元々、ここの家には古い農家の家が建っていたんです。だからリフォームも面白いかなぁと考えていたんです。それをその絞った3社さんにそれぞれ相談してみました。

かんの ほう・・・

旦那様 1社目の会社さんは築年数を聞いただけで「それは、やめた方がいいですよ」と言われました。2社目の会社さんは「できるけど、ちょっと金食い虫になっちゃうかもしれないから新築の方が後から助かるかもしれないですよ」と言われたんです。
ところが、山本さんのところに相談したら「是非やりましょう!やってみたいです!」と前のめりで言ってくれて・・・!!そこまで言ってくれるなら・・・ということで、山本さんのところにお願いすることにしたんです。そして、床下にも潜ってくれて、図面も書いてくれて、補強の為の柱の場所とか、具体的にかなり提案してくれたんです。で、いよいよやろうか、となった時に、その古家が市の建築登録がちょうど徹底された直後の建物だったことがわかりました。古家をリフォームするには、現代の建築基準の耐震性を改めて持たせなければならない。その為には家を一旦持ち上げて、基礎をやり直したり、もしかしたらその他も色々補強する必要がある。既に新築が建てられそうな見積もりに対し、最低でもプラス400万はかかる、ということが判明しまして・・・リフォームは泣く泣く諦めたんです。

かんの それは、悲しい。

旦那様 はい。

かんの おー・・・・それは・・壮大な経緯でしたね。古民家リフォームをしようとしていましたが、そのフラストレーションみたいなものはたまらなかったんですか?

旦那様 具体的になっていたので、残念ではありました。でもそのやりとり時に大分山本さんと私も、お互いの好みを把握することができました。

かんの 遠回りをしたような気がして実は、分かり合えたと。

旦那様 そうですね。もともと住宅にはそれぞれの家族や土地ごとに最適なカタチがあるという気がしていたので、私達の希望をちゃんと聞いていただいた上で実現性や代案についてきちんと説明・アドバイスをいただけそうなこだわりのある工務店さんにお願いしたいと思っていましたが、その点は山本さんや大島さんは抜群でした。

かんの おお、抜群!!すごいですね。

旦那様 他にもこだわりという点では、ある日山本さん達に誘われて「植林イベント」に参加しましたが、NPOとして活躍されている栃木の県産材産業維持のための取り組みの一つと知り、そういった部分からも山本工業さんの家づくり全体に対するこだわりを感じた部分でした。

かんの 山本さんは本当に木の家が好きなんですよね。

旦那様 はい。また、各種補助金や税金控除制度などを事務所の若色さんに細かく調べて対応いただいたことも、結果として納得性の高い家づくりに繋がった部分だと思います。

かんの 補助金専門の方がいるのは心強いですよね。工務店ってどこもお忙しいところが多いですし。

旦那様 はい。私もそう思いました。そんないろいろなことが重なって、そのまま新築の家も山本さんにお願いすることにしたんです。

かんの なるほど。新築になるに当たって何か気をつけたことはありましたか?

旦那様 はい。新築の家を建てることになったので、最初は性能が大事だと思ってました。C値とか、Q値とか。インターネットで知識をたくさん集めていたんです。でも山本さんは「密閉性能は上げるとお金がかかってしまうし、そこにこだわるんだったら面白い方に家づくりをするのはどうですか?」と提案してくれて。
暖かさを極限まで良くするよりも、暖かさはほどほどで余力を楽しさに振る、という新しい価値観に出会えたのは良かったなぁと思っています。

かんの なるほど

旦那様 平家っていうのも後から出てきたんですよ。こんなに広い土地になるとは思っていなかったんで、好きなデザインや間取りの家を何案か出して、それを山本さんがまとめてくれた感じです。

かんの いいですよね、平家。

D I Yで家づくりにとことん参加
かんの N様、ものすごく手先が器用だって、聞いています。なんでも手作りできるって・・・

旦那様 器用かはわかりませんが・・・・これとかは昔作ったやつなんです。(テーブルを指差して)奥さんも結構自分で色々作ってて。

かんの え?奥さんもD IYやられるんですか?

奥 様 あ、はい。

旦那様 まずは、靴箱だったよね。

奥様 うん、靴箱の下に敷く板ね。

旦那様 (貸家は)古い間取りの家だったんで、靴を置く場所が少なかったんです。その時たまたま職場の先輩でD I Y得意な人がいたんで、工具なんかもいっぱい持ってて、色々と教えてもらいました。それから一つ一つ作品が増えていきましたね。今使ってるテーブルは当時作ったものを少し小さくD I Yしたものを持ってきたんですよ。

かんの (テーブルの他にテレビ台やリビングの棚なども手作りしているそう。すごいですね。)

“ポカポカ”

念願の薪ストーブも。12月の結構寒い日でしたけど、エアコン一つでポカポカでした。



“ロフト”

子供部屋のロフト開放感があります。



かんの 外壁の板張りをご自分でやられた、と山本さんから聞いています。

旦那様 そうですね。それが一番大変でした。あと天井と、床は自分で塗ったんですけど。
・・・でも外壁が一番大変でした。

かんの 板張り部分は全部後自分達で、張られたんですか?

旦那様 はい、でも、やってみるとなんとかなるもんなんですよ。

かんの す、すごい。、、、

“外壁を張る”

外壁を張るN様ご夫婦。サマになってるぅ!!!仕上がりとっても綺麗でした。



旦那様 山本さんはどこか1ヶ所でも施主が施工に関わったらどうですか?っていうコンセプトですよね。私たちも話をしてるうちに、じゃあ床塗りますか?壁も貼ってみますか?って・・・・・

かんの (やってみますか?で外壁を張れちゃうのが凄すぎる)

夫婦で意見が割れることはありませんでしたか?
かんの 実は私も今家づくりをしていて、夫婦の好みのすり合わせですごく苦労しています。ご夫婦で決めることに何か苦労ってありましたか?

旦那様 うちは好みが似てるので、家の感じも同じ系統が好きだから結構好みでは揉めてないかもしれません。

奥様 はい、揉めてないですね。

かんの (それは羨ましい!!好みが合うのが一番!)

水回りの選び方の決め手は?
かんの いや、私が今、水回りの決め方、特にキッチン!にめちゃくちゃ悩んでいまして・・・・みんなどうやって決めているんだろうという単純な疑問です。

奥様 私は結構欲しいのが決まっていたんで、そんなに迷わなかったです。
「アイランドが嫌、ガスコンロで、シンクの幅が狭いのは水が跳ねるので嫌」など前の家とその前の家の経験で嫌なものがはっきりとあったんで、すんなりと決まりました。

旦那様 ま、でも色々行ったよね・・・いろんなショールームに行ったり連れてってもらったりしながら。決めていきましたね。

奥様 そうですね。こういう、後ろの棚の配置、とか色とか。。。

旦那様 選び方としては・・・・たまたま色合いと。このホーローの無骨さというか。シンプルな感じが家全体の雰囲気にマッチしている気がして、決めましたね。

“ダーク系のかっこいいキッチン”

ダーク系の色がパリッと映えるキッチン。シックなインテリアにとってもハマってました



かんの 素敵ですよね。隣のピアノと色合いがぴったりですよね。家具もシックだし、すごく統一されていて素敵だと思います。

奥様 ピアノは実家から持ってきたんですが、本当にたまたまの色なんです。黒じゃないのがいいと実家の母も気に入ってました。

旦那様 あとは、洗面台ですね。。。なんでも選んでいいですよ、って言われたんです。
たまたま山本さんの話に出てきたメーカーがありまして。安そうだし、おしゃれそうだから買ってみよう!ってなってネットで注文しました。見た目重視で選んだんでちょっと難はありましたが、かっこよくて気に入ってます。

“おしゃれな洗面台”

おしゃれな洗面台



“自慢の洗濯干しスペース”

自慢の洗濯物干しスペース。乾燥機も付いてて、日当たりも良くすぐにパリパリに乾きます。



家づくりの失敗はありますか?
旦那様 強いていうなら・・・外の板張り。思ったよりも時間がかかってしまったんです。「どれくらいかかるか」の見積もりを失敗したんで・・・子供を預けたりとか、しなくちゃいけないじゃないですか。G Wほぼ全部使ってギリギリ間に合わせた、って感じです。

奥様 子供がいるからどうしても実家に預けて、とかあったんで。あんまり遅い時間までとか、毎週とかも気がひけるじゃないですか?

旦那様 西側だけだったら4日ぐらいで終わったかもしれないんですけど、南側が結構量があって、1日でこれくらいは終わるかなーって量が全然終わらなかったんですよ・・・・半分ぐらいしか終わらなくて・・・だからトータルで結構時間がかかりましたね・・・・7日ぐらいかかりましたかね。
軽く「僕やりますー」って言っちゃったんですけど、お互いにどれくらい時間がかかるかを把握できると良かったかなぁと。山本さんの時間見積もりも聞いておけば良かったですね。
もしこの後施行する方が居れば聞いておいた方がいいかも知れませんね。

かんの (D I Y慣れてる方でこの日数だから、私だったら終わる気がしない)

ちなみに・・・我が家なんですけど、天井塗ることになりそうなんですが、どれくらいで終わりましたか?

旦那様 天井は割といけますよ!!天井はトータルで3日ぐらいでしたね。

かんの 一日何時間ぐらい作業されたんですか?

旦那様 朝10時に来て、お昼ご飯買ってきて13時からまた作業して、15時か16時に撤収・・・って感じでしたね。

奥様 2回塗らなきゃならなかったんですね

旦那様 やっぱり適当にやりすぎるとムラになったりするのでその辺は二度塗りで誤魔化しつつ・・・みたいな感じですね。
たまたま経験があったんで、塗る道具だったり、刷毛とかその辺は何を揃えればいい、とかその辺はわかってたんでそこでは苦労しなかったですね。塗っていた時間として、

かんの めちゃくちゃ参考になりました。

“天井吹き抜け”

リビング。天井ははめ板と吹き抜け。床も天井も施主様自ら塗りました。



旦那様 誤って石膏ボードも塗ってしまったりと結構失敗もしています…。たまたま選んだ壁紙が厚手で貼ると透けないやつでよかったんですが、高級な薄いやつを選んでしまうと失敗した塗料が透けてしまうこともあるらしいです。そこは隠せて良かったですね。

かんの なるほど・・・・

奥様 隙間は小筆で塗りました。よくみるといろんなアラがあるんですが・・・

かんの 全然わからないです。素人には全然。。。。

旦那様 あと、薪ストーブは来年でよかったかも。って入れた後思いました。絶対これは入れたい、って初めから決めてはいたんですが、「家の乾燥がまだ十分でないので、正直なところまだ使って欲しくない。」って言われてしまって・・・だったら固定資産税分高くなったりするので、煙突だけつけて、実際に入れるのは来年で良かったかも。ってちょっと後悔しています。

これから建てる方にアドバイスをお願いします。
旦那様 色々自分でやって、こういうもんだろう、と思ってやったことが負担になってなかった、ということだと思います。例えば自分で色々なんでも決める、ということが好みじゃない人が山本さんのところでお願いすると非常に大変なんじゃないかと思います。でも私たちにとってはそれはとても楽しかったんで、、、、それは苦労ではなかったんですね。

旦那様 例えばあそこに柱が4本たってるじゃないですか?そこに壁にスイッチがめり込んでいる。そのスイッチを壁にしかつけられない、と思っていたんですが、真ん中に埋め込めたんで、すっきりと設置できましたね。

かんの 確かにあのスイッチの位置変わってるなぁって思っていたんです。

“スイッチの位置”

スイッチの位置も臨機応変に対応してくれました




旦那様 実は、廊下にD I Yでうんていを作ろうと思ってます。あと廊下の内側の窓も自分で取り付ける予定なんです。庭もまだまだやること沢山ありますし・・・

“うんてい”

この廊下に雲梯(うんてい)がD I Yで作られるそうですよ!た、たのしみ!




かんの (家づくりって建ってからも続くんですね!)

N様の楽しい日々はまだまだ続きそうです。

インタビューを終えて編集後記/記者:かんの

施主様が一番大変だった、という外壁を間近で見せてもらいましたが、「誰でもなんとかなるものではない。とりあえず私はなんとかならない。」と施主様の凄さを思い知らされました。でも「なんとかなるかもしれない。」と思った方はチャレンジしてもいいかもしれません。苦労話をキラキラ楽しそうにお話しする施主様の姿が眩しかったです。「どこまで自分ごとで家づくりができるか」そこに楽しさのヒントがあるのかも知れませんね。

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